
引っ越しが多くて人見知りの「柚木楓(ゆずきかえで)」ちゃん。彼女にはあこがれているものがあった。それは「幼なじみ」 クラスメイトの「相田航平(あいだこうへい)」くんは楓があこがれる幼なじみの条件を満たしていて・・・?
| 作品名 | 今日から始める幼なじみ |
| 作者 | 帯屋ミドリ |
今日から始める幼なじみのネタバレ
主人公の楓ちゃん。アニメやマンガで見た「幼なじみ」が憧れ。同じ学年で家が隣で学校では席も隣でお互いの部屋も窓から出入りできる位置の「相田航平くん」は、彼女が憧れる幼なじみの条件を全て満たしている。そんなのもう幼なじみだもん!という理由で「私の幼なじみになってください!」とお願いするのです。「幼なじみってこういう風になるものだっけ?」と思いつつ、楓ちゃんが気になっていた航平くんは、幼なじみになることを了承するのでした。
簡単なあらすじ
航平くんと「幼なじみ」になった楓ちゃん。「幼なじみはこうするもの」という思い込みが色々あって、幼なじみとしてやりたいこと、やりたかったことを航平くん相手に実現していきます。一方、楓ちゃんを少し意識している航平くん、戸惑いつつも楓ちゃんのやりたいことを受け入れます。優しくて可愛い世界が展開されてます。
クラスのみんなには内緒
幼なじみになって、楓ちゃんが最初に要求したのは下の名前を呼び捨てで呼ぶこと。「幼なじみはいつも一緒にいるものなんだから、名前で呼ぶでしょ」というのがその理由。「これは付き合いはじめのカップルがやることなんじゃ?」と思う航平くんでしたが、実際に呼び合ってみると「悪くないかも・・・」と思います。
夜、向かい合った窓越しに話したり、放課後、一緒に勉強したり、休日、一緒にお出かけしたり。
幼なじみなら当たり前にやっていることを経験して、嬉しそうにする楓ちゃんがとても可愛い。
楓ちゃんと航平くん、二人が「幼なじみ」であることは、クラスメイトには秘密にしています。が、ある日学校で、楓ちゃんが本のしおりを落としてしまいます。それを拾ってくれた航平くんに楓ちゃんはつい「ありがと、航平」と言ってしまいます。それを聞いていた男子のクラスメイトが「いつから下の名前で呼ぶ関係になったんだー?」とからかってきます。幼なじみであることをクラスメイトには秘密にしておきたい楓ちゃん、とっさに「ありがとう、これって言いました」とフォロー。
放課後、「幼なじみのこと、秘密にしておくの?」と楓ちゃんに聞く航平くん。「いつかは言いたいけど今はまだ・・・」とためらう楓ちゃん。それはクラスメイトがいる前で名前を呼び合うのが恥ずかしいから。もう愛しすぎます、この二人。
「幼なじみはイケナイことを共有するもの」という楓ちゃんの発案で二人はイケナイことをします。それは教室で、みんながいる前で、ひっそりと「航平」「楓」と呼び合うこと。もうイケナイを通り過ぎて尊さしかない。
もう一組の幼なじみ
航平くんと楓ちゃんの関係に気づいたクラスメイトの夏目さん。二人が付き合っていると勘違いしている夏目さんと幼なじみだと思っている楓ちゃん、かみ合わない会話が面白い。
夏目さんと同じクラスにいる矢野くんは幼なじみ。こちらは「今日から」ではなく本物の幼なじみ。本当に子供のころからの付き合いである二人の熟年夫婦みたいな、こなれた会話がいい。
幼なじみのお約束で「付き合うとかないないないー!」とか言いつつ、ちょっと意識してるらしい感じもあって、にわか幼なじみである二人との対比。本物の幼なじみ二人が今後どうなるのか、もう一つの楽しみがあります。
今日から始める幼なじみの感想
いったいどのアニメを見て幼なじみに憧れるようになったのでしょう。幼なじみで一番最初に思い浮かぶのはあだち充先生の作品ですよね。「タッチ」「H2」 いずれも幼なじみが登場します。H2はともかく(ひかりちゃんがあまり好きになれない)、タッチは確かに憧れる幼なじみ関係ですよねぇ。
私も引っ越しが多くて幼なじみがいないので、楓ちゃんの気持ちがわかる気がします。
そしてまぁとにかく可愛いな、と。それしかないですね。
「幼なじみはこうするものなの!」という楓ちゃんの主張。うん、確かにそうだよね、わかるわかるー。そしてその「こうするもの」の内容が可愛すぎる。「幼なじみはこうするもの」が基準になっている楓ちゃんの言動にとまどう航平くんも可愛くて、この子ら今はまだ中学生だけど、高校生になっても幼なじみするのかな、と少し心配になる。でも楓ちゃんのことだから「幼なじみは同じ高校を受験して、受かるために一緒に受験勉強するものなの!」とか言いそう。
内向的だった楓ちゃんが航平くんという幼なじみのおかげで少しずつ明るくなってきています。
楓ちゃんが泣いたり傷ついたりすることがありませんように。
可愛くて優しくて尊い。
「今日から始める幼なじみ」はそんなマンガで、心がきゅんと温かくなります。


