
大阪で暮らす野々村もも。外出するときは必ず着物。出かける場所に合わせて着物の種類、柄、帯、小物にもこだわります。着物は日本だけの「魔法のドレス」 着物を着てお出かけしたくなる作品です。
| 作品名 | 恋せよキモノ乙女 |
| 作者 | 山崎零 監修:コバヤシクミ |
恋せよキモノ乙女のネタバレ
亡くなった祖母から受け継いだタンスは魔法のドレス「着物」が入った宝箱だった! お出かけする場所に合わせてドレスを選んで、今日も野々村ももはキモノ乙女に変身します!
ドーナツの君
春。弥生3月。今日のお出かけ先は喫茶店。着ていく着物は春らしい淡い桃色の蝶々柄の小紋。
ももは、出かけた先の喫茶店で目の下に泣きぼくろのある、眼鏡をかけた素敵な青年を見かけます。注文したドーナツは彼が先に注文していて、それが最後のひとつでした。諦めかけるももですが、彼はドーナツをキャンセル、ももに譲って店を出ます。素敵な彼が譲ってくれたドーナツを味わいながら「また会えたらいいなぁ」と思うももなのでした。
会社で再会
ももの仕事は会社の受付。喫茶店の君のことを考えながら歩いていたももは会社の入り口で男性とぶつかります。髪型は違っていましたが、喫茶店で会った彼でした。ですが彼はももが制服姿だったので喫茶店で会った着物の女性だとは気づかなかったのでしょう、「邪魔、どいてくれないか」という冷たい言葉を残して去っていきます。
翌日、友人に会ったももは友達に言われます。「その人のこと全然知らないのに理想の王子様みたいに思ってて、実際に会ったら違ってて、勝手に期待され失望されて、私だったらイヤだな」と。友達の助言を受けたもも「私、あの人のこと何もしらない。ホントはどんな人なのかな」と思い始めます。
名刺をもらう
冷たくされてから1か月。彼が仕事でももの会社にやってきました。受付をやっているもも、彼の名刺をもらいます。名刺に記された名前は「椎名透也(しいなとおや)」 名前を知ったももは思い切って先日ぶつかったことを謝ります。すると椎名さんは「自分の不注意なのにすみません。ケガはありませんでしたか?」と謝ってくれます。「悪い人じゃなかった!」と安心するもも。「お詫びになにか」という椎名さんに迷った末「明日神戸に行くのでいい店を教えてください!」とお願いします。椎名さんは「僕がよくいく店ですが」と三ノ宮のお店をメモにしてくれます。おすすめのメニューも教えてくれて、ももは彼おすすめのメニューを堪能するのでした。
バレンタインに告白!
その後、ももが喫茶店で会った着物姿の女性だったとわかり、二人は何度か一緒にお出かけします。ハンバーグを食べに行ったり初詣に行ったり。でも進展はなし。ももは「バレンタインに告白する」ことを決め、チョコを買いに行きます。勇気をもらえるよう矢絣の着物で。
そしてももは椎名さんに告白します。「好きです、付き合ってください」と。しかし返事は「少し待ってください」でした。実は椎名さんは過去の恋愛から立ち直っておらず、ももとの付き合いも楽しいとは思いつつ、進展させられずにいたのでした。
2週間後、椎名さんから呼び出されたもも。しかしお付き合いは断られます。椎名さんは正直に「過去の恋愛を引きずっているので」と理由を話します。結局振られてしまったもも、頑張って笑顔でお別れしますが、彼と別れたとたんに涙が・・・
恋せよキモノ乙女の感想
1話ごとにその回でももが選んだ着物の解説が入ります。着物と一口に言ってもいろんな種類があり、柄にも意味があり、洋服と同じようにTPOがあるということがわかります。
ももが外出先に合わせて着物を選び、着ていく過程は「いつもとは違う自分になる」感じで、自分も着物でお出かけしたくなります。自分で着物を着ることができる=着付けができる、ということで、ももは亡くなったおばあちゃんから着付けを教わったと思われますが、今の時代、着物の着付けというのはかなり真剣に勉強しないと覚えられません。また、ももは帯の結び方も数種類知っているので、相当詳しく教えてもらったと思われます。
また、もものお出かけ先は大阪近郊のすてきな場所が多いので、近くにお住いの方は聖地訪問するのもいいと思います。可能なら着物で(笑)。
そしてももが選ぶ着物が毎回ほんとに素敵なんですよねぇ。おばあちゃんは相当な着物道楽だったに違いありません。「着物は魔法のドレス」というのはおばあちゃんの言葉ですが、普通の女の子が着物を着ることで「特別な女の子」に変身します。普段着物とは縁のない生活をしている人も、着物に興味が湧く漫画です。


