図書館戦争のネタバレ感想+あらすじ【言論の自由を守る!】

まんが王国
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陽南子
陽南子

図書館の自由に関する宣言

一、図書館は資料収集の自由を有する

二、図書館は資料提供の自由を有する

三、図書館は利用者の秘密を守る

四、図書館はすべての不当な検閲に反対する

図書館の自由が侵される時、我々は団結して、あくまで自由を守る。

(コミックス各巻冒頭より引用)

 

 

作品名 図書館戦争 LOVE&WAR
作者 原作:有川浩 作画:弓きいろ

図書館戦争のあらすじ

みなさんは、言論の自由が規制され、テレビ放送等のメディア、本来なら自由に出版できる本が狩られる時代を想像できますか? 「図書館戦争」は「メディア良化法」という架空の法律により公序良俗に反するメディアを取り締まる法律が施行されている設定のお話です。この架空の法律により「メディア良化委員会」という検閲を行う団体が設立され、本や映像などの自由な表現を人々から奪っていきます。

「図書館」はその検閲に唯一対抗することのできる機関として、メディア良化委員会にとっての「敵」となり抗争が始まります。図書館はメディア良化委員会に対抗するため「図書隊制度」を発足し、図書館にとっての軍隊に当たる「図書隊防衛部」は警察や自衛隊よりも危険な職業と認識されている・・・という設定です。

図書特殊部隊(ライブラリータスクフォース)

主人公、笠原郁、大学を卒業し図書館に就職したばかりの新人。高校3年の時、地元の小さな書店で良化隊の検閲に遭遇します。そのときに助けてもらった図書隊員に憧れて図書館の防衛隊員を志望します。漫画はこの笠原郁が訓練でしごかれているところから始まります。教官は「堂上篤」 なぜか郁にだけ特別厳しい。なぜ厳しいのか?これには理由があるのですが、これは物語の核心に触れる内容なので、知りたい方は買って読んでください。

新人研修が終わり、郁は元々の運動神経の良さと本に対する愛情?が認められ、図書隊のエリート部隊である「図書特殊部隊」へと配属になります。訓練時の上官、堂上篤、堂上の同期、小牧、同期でトップの成績を収める手塚、そして郁、この4人が1つの班として行動することになります。小説、漫画、共にこの4人のやり取りがメインとなり、それぞれの個性が立っていてとても面白く読めます。

日野の悪夢

図書隊発足の原点となる、この作品には欠かせないエピソード。

現在図書隊基地司令の稲嶺が館長をしていた日野図書館が良化隊の襲撃を受けます。警察に通報するも、おそらく圧力がかかったのか、助けはこない。職員を避難させるので手一杯。本はあきらめざるを得ない状況。でも、同じ館で働いていた稲嶺の妻が「こないだ入荷した郷土史だけでも持ち出したい」と言って一度戻ります。そして避難するべく外に出た瞬間、良化隊に撃たれる。稲嶺の「君達は公序良俗をうたって人を殺すのか!」という叫びは、メディア良化法がどれほど理不尽な法律であるかを語るセリフです。

稲嶺はこの抗争で妻と片足を失います。良化隊の攻撃により亡くなった職員は10名以上。残ったのは妻の血にまみれた郷土史のみ。それが図書隊発足へとつながります。

堂上と郁

少女漫画なので恋愛要素は欠かせません。厳しい指導に最初は堂上に反発していた郁ですが、それが自分を守るため、自分を育てるためと気づいていき、意識し始めます。堂上も意識はしているのですが、秘密にしていることがあるため素直になれない。このすれ違いがじれったいのですが、この作品の読みどころでもあります。

一応原作に沿ったストーリーにはなっていますが、コミックスにはオリジナルエピソードも収録されていてそれも面白いです。絶対読んで損はありません。

図書館戦争の感想

メディア良化法という架空の法律です。日本国憲法においては「言論の自由」がうたわれていますから、本来こんな憲法違反の法律が国会で承認されるはずがない・・・のですが、テレビなどでは規制されている言葉が結構あるようです。架空の法律ではありますが、無縁な設定ではありません。

私が好きなのは原作で言うと4巻目、「革命編」ですね。コミックスでいうと12巻から15巻にかけて。

原発でテロ事件が起きてその事件とそっくりな本を書いた作家先生を郁と堂上が命を懸けて守りぬく。その過程で二人の恋が進展する。もうキュンキュンが止まりません。

堂上の同期、小牧さんと小牧のお姫様、毬絵ちゃんの恋も見逃せません。10歳離れた年の差カップル。子供だと思っていた毬絵ちゃんが成長し、「子供に見えなくなって困ってる」小牧さん。その戸惑いが丁寧に描かれています。

ちなみに図書隊本部は東京の武蔵野市にある、という設定。最寄り駅は中央線武蔵境駅。私も以前4年ほど武蔵野市で暮らしたことがあり、武蔵境駅もよく利用していたので「図書隊ってあの辺にある、という設定なのかな」と想像しつつ、堂上と郁がカミツレデートで待ち合わせしたのもおそらく武蔵境駅だろうから、そのあたりも楽しんで読んでました。

今回紹介したのは電子図書ではなく私の蔵書です。したがって試し読み記事はupしません。読んでみようかなと思った方は下記サイトからどうぞ。

まんが王国の公式サイトはこちらから

ちなみに今は「じっくり試し読み期間」で、6月4日までは2巻まで無料、会員になると3巻まで無料で試し読みできます。でも、3巻までなんて絶対もったいない作品です! 最後まで読んで堂上と郁、小牧と毬絵ちゃんにきゅんきゅんしてほしい! ぜひともご一読ください!